アクロ子「おはようさんにゃ」
アクロ子が教室に入るとマセオが手招きしている。
アクロ子「どうしたにゃ?」
エレナ「ごめんなさい、昨日は気が動転してしまって…あんな事するつもりじゃ…」
マセオと居たエレナが頭を下げる。
アクロ子「……別にいいけどにゃ?」
マセオ「だってさ」
エレナ「でも…」
マセオ「だってオレらケガもしてねーしな」
アクロ子「空飛べて楽しかったにゃ!」
エレナ「…普通はただじゃすまないのに」
マセオ「あの程度でどうにかなるようじゃドラネス学園じゃやっていけねーよっ! ははは」
エレナ「本当にごめんなさい、自重しますわ」
エルダー「おはようみんな」
3人の元へエルダーが現れた。
エルダー「3人とも知ってるかい?昨日の爆破事件は」
3人が目を合わせる。
エルダー「一部では過激派の犯行だとか、テロの可能性もあるって話しさ」
アクロ子「うーん……多分もう平気にゃ」
エルダー「え?」
マセオ「たっ多分学園の大砲とかなんかの暴発だろ?」
エレナ「……」
エルダー「原因はどうあれ何かと油断できないな」
マセオ「気を引き締めろってことだ」
イシルエリン「おはようございます、皆さん席に着いてください。」
担任のイシルエリンが教室に入ると先ほどまで賑やかだった教室は心地よい緊張感で包まれた。
イシルエリン「担任のイシルエリンです。皆さんよろしくお願いします」
アクロ子「(うわぁ綺麗な人にゃ)」
イシルエリン「え~、ご存じの方も多いと思います、昨日学園の中央広場で起きた爆発事故ですが…」
エレナの体が僅かに強張りイシルエリンの顔を見ることができなくなった。

イシルエリン「現場に魔力の痕跡が見られました…周囲の状況や近くにいた生徒からの証言からおそらく魔法の暴発の可能性が高いとの事です。」
世界中から生徒が入学するこの学園では、当然生徒間でのいさかいも多い。
イシルエリンは皆に留意するよう言うと1時限目の授業に移った。
イシルエリン「では、早速ですがテストをしましょうか!」
一同「えぇ~!!」
イシルエリン「皆さんの現在の実力を知るためです。この後実技もありますからね~」
アクロ子「1日目からピンチにゃ」
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