教室の前の廊下で話すマセオとアクロ子
マセオ「お前意外とやるんだな」
マセオはどことなく機嫌がよさそうに見える。
アクロ子「さっきの体力測定のことにゃ?」
マセオ「そうそう、人には何か1つくらいは取り柄があんだな!」
アクロ子「…馬鹿にされていることは解るにゃ」
マセオ「いやいや、褒めてんだって」
エレナ「そうそう、アナタあれどうやってるの?」
少し遅れて教室に戻ったエレナも会話に加わった。
アクロ子「にゃにが?」
エレナ「精霊の力を借りたでしょ?あんなに自然に…」
アクロ子「精霊の力なんて借りてないにゃ」
マセオ「いや、先生も言ってたろ?ズルはダメだって まっ、それでも普通はあそこまで身体強化されない筈なんだけど」
アクロ子「だから何もしてにゃいってば!」
「精霊支配」
アクロ子「んにゃああっ!!」
アクロ子の大声で近くに生徒が振り向いた

後ろからアクロ子の胸を鷲掴みにするミユの姿がそこにあった。
ミユ「ごめんなさい、つい…ね」
エレナ「!」
ミユ「こんにちわアクロ子ちゃん」
アクロ子「ミッミユさん?どうしたにゃ」
マセオ「(うぜぇのが来たなぁ)」
ミユ「ん~マセオ君…今私の事うざいと思ったでしょう?」
マセオ「えっ?いや、別に おっ思ってないです!」
ミユ「顔を見ればわかりますよ~? ん~何だか無性にアクロ子ちゃんに会いたくなっちゃって」
エレナ「(この人…何なの)」
エレナはアクロ子がミユと初めて会った時と同様に猛獣を見ているような気持ちに包まれ手足の筋肉が若干弛緩したようにこわばるのを感じていた。

ミユ「万物の根源とされる精霊はこの世界に無限にあふれるオーラなの」
アクロ子「?」
ミユ「アクロ子ちゃんは才能が有りますわ、多分…お姉さんよりも」
アクロ子「へ?お姉ちゃんより…アクロ子が?」
マセオ「おーいそろそろ次の授業始まるぞー」
何かに気付いたような素振りを見せるとミユは去っていった。
ミユ「ごきげんよう」
マセオ「何なんだあいつは」
イシルエリン「ほら、アナタたち教室に入りなさい」
イシルエリンが現れると2時限目の始業の鐘が鳴った。
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